「新版 リスティング広告 成功の法則」を読みました

2019年7月25日木曜日

2.レバレッジメモ

t f B! P L
(初稿日:2013/04/23)
「新版 リスティング広告 成功の法則」を読みました

「誰に何を売っているのか?」
前著では、リスティング広告の書籍ながら、物を売ること、サービスを提供することの本質を考えることの大事さを教えていただきました。リスティング広告を利用することは、どういうことなのか。基礎を知ることが、どれだけ大事なのか。今日の自分にとっては、基礎となる土台作りをすることができた書籍でした。

新版となるこちらの書籍で感じた違いは、ビジネスの戦略により近づいていること、運用面の最適化を絶えず続けるということです。
リスティング広告を運用する上で、ビジネスの戦略は切っても切り離せません。ビジネスの戦略に沿った施策、展望を考えた施策、時には大幅にベクトルを変更した施策など、リスティング広告で大きな成功を掴もうとすると、ビジネスの戦略への理解、知識が必ず必要になります。小手先の運用だけでは、小さな成功しか手に入れることができません。今回の書籍では、ビジネス戦略を達成するために利用するリスティング広告という位置付けを強く感じました。

もう1点の運用面の最適化というのは、プレイヤーの質や業務の効率化といったところです。例え、1キーワード1キャンペーンが効果があるとしても、大きなアカウントでは現実的には運用が難しくなってきます。また、時間をかけることで、アカウント内の最適化もできるかもしれません。ただし、そのような運用だと効率があまりにも悪く、結果的にリスティング広告の目的であるビジネスの保守や向上が達成できなくなってしまう恐れがあります。そうならないよう効率的に運用するためには、どのようにリスティング広告に取り組めばよいか。そのヒントが多く記載されていたのではないでしょうか。

これからリスティング広告をはじめられる方だけでなく、すでに運用している方にとっても、前回の書籍と今回の書籍が、リスティング広告の運用に役立つことは間違いありません。
とはいえ、書籍内にも記載されておりましたように、仮説からの行動が大事となります。まずは書籍を読んでからの仮説だてと行動、そこからの改善サイクルを素早く回すことで、セクシーなリスティング広告プレイヤーに近づけるのではないかと思います。

最後に、この度はご献本いただきましてありがとうございました。ご献本いただいたのに読むのが遅くなってしまいました。自身でも予約していたので、手元に二冊となってしまいましたが、会社用と自宅用となりそうです。困ったらいつでも手に取ることができる本として、活用させていただきます。阿部さん、改めてありがとうございました。

レバレッジメモ

勝てる場所で戦う

自社の市場でのポジションを明確にし、身の丈に合った戦場を見つけ出し、その中で戦う。

一番の近道

ルールと仕組みを知ること。ルールを知ることで無駄な悩みがなくなる。仕組みを学ぶことで根本的な構造が理解でき、課題を解決するときに新しい発想が生まれる。

検索連動型広告にとって重要なポイント

顧客は何かを求める際にどのようなキーワードを利用するのか、思考を絶えず続けること。

コンテンツ向け広告にとって重要なポイント

いかに顧客に広告を気にとめてもらうか。見つけてもらうための広告文作成が重要。

リスティング広告のメリット

即効性がある
リアルタイムで変更可能
希望のターゲットに訴求できる
クリック課金

リスティング広告のデメリット

資金力
運用コスト
属人的である

リスティング広告の価値を測る式

Value(価値)=効果(コンバージョン)/コスト(広告費)

4つの成功パターン

獲得単価が下がってコンバージョン数が現状維持
獲得単価が下がってコンバージョン数が増加
コンバージョン数が増加して獲得単価が現状維持
コンバージョン数が増加して獲得単価が上昇

CPAだけの比較は、成功指標にならない

目的は、「ビジネスを拡大する」「売上を拡大する」こと。損益分岐点の狭間で、いかに獲得数を最大化し、CPAを抑え、利益を最大化できるか。大事なのは獲得数の最大化とCPAのバランス。

検索連動型広告のジレンマ

検索連動型広告は検索数に依存する。費用対効果の許す範囲でより多くの施策に取り組んでこそ、次の道が開ける。

キーワードの数は成果指標とはならない

大事なのは数ではなく、キーワードマッチや除外キーワードなどを駆使し、どれだけ効率よく運用できるか。

自社の釣り針は競合他社よりも魅力的に

様々なキーワードを顧客を呼び込む「撒き餌」とするなら、広告文は顧客が食らいつく「釣り針」と言える。

広告文作成は戦略立案そのもの

ポジショニングマップなどによって、自社と競合の詳細や立ち位置を知ることで、どの点で訴求すればよいか明確になる。勝てるポジショニングを自身で見つけ出す。

デバイスも変われば検索行動も変わる

スマホはパソコンよりもプライベートに直結するデバイス。個人の悩みや他社に知られたくない事に関するキーワードはパソコンより多い場合も。

一番弱い薬を見つけよう

一番弱い薬をはじめに補強、改善することでアカウントの最適化をよりスピーディーに行えるようになる。

仮説ドリブンが大事

すべての事象に仮説を立て、検証する。検証を元にさらに仮説を立てることで、仮説の精度をあげていく。

仮説サイクルを意識する

成果の良し悪しを分けるのは、仮説が外れてからの行動。仮説→検証→修正のサイクルをいかに素早く回すことができるか。この差がプレイヤーの質の違いとなる。

因数分解した構造を理解する

何が増加したら何が影響を受けるのか、構造を理解しておく。仕組みを知り、悩む時間を減らす。

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