(初稿日:2013/07/26)
初心者の方にアクセス解析を知ってもらうためにはどういうアプローチがいいのか、アクセス解析を通じた改善の喜びを知ってもらうためには、どのポイントをつけばいいのか。土壌を作るための勘所をマンガというハードルが低いツールを使ってわかりやすく教えていただける入門書です。
これからアクセス解析に取り組もうと思っている方にとっては、概念から設定する時の考え方を学ぶことができます。そして、この書籍が個人的に役に立った所は、これからアクセス解析を他の人に教えようとか、回りの人にも使ってもらうようにしようと考えている人にとってもわかりやすく書かれていると感じました。
アクセス解析に興味がない、いまいち信じていない、腰が重い方などにも伝わるような共通言語で必要性を説いていく、姿勢を見せることの大事さを改めて学ぶことができました。
普段、本を読まない方でも、マンガなので読みやすく、チーム内でも回しやすいという点においても、とてもオススメなアクセス解析本です。
レバレッジメモ
・サイトの改善施策の優先順位を決める3つのポイントボリュームが大きい施策を優先する
実現性が高い施策を優先する
期待できる効果が高い施策を優先する
・改善のアイデアを手に入れる3つの方法
同業他社のサイトを参考にする
オフラインの情報を活用する
外部の力を利用する
・売上UPのための方程式
売上=訪問回数×CV率×1CVあたりの単価
・Googleアナリティクスでメルマガを計測する場合
URL生成ツールを使用し、パラメーターを付与する
キャンペーンのソース
メルマガの種類
キャンペーンのメディア
メルマガの場合、email
キャンペーン名
メルマガの配信日やメルマガ内の上から見て何番目のリンクか、など。
・ランディングページの改善
ランディングページの目的はコンバージョンにつなげること。
・ランディングページで考えられる施策
サービスや商品の最大の特徴などを表すファーストビューのクリエイティブ
申込ボタンの配置、大きさ、位置。
ページで伝える情報の種類とレイアウト。商品の特徴、価格、他製品との比較、Q&A、利用者の声などの掲載有無と順番
・トップページの改善
トップページの最大の目的は、利用者が進みたいページを見つけて、進めること。
離脱率が低く、滞在時間が短いページをめざす。
・一覧ページの改善
一覧ページは大きくわけると、機能、UIやレイアウト、クリエイティブや情報量の要素がある。機能のセグメント分析やABテストを行い、より良いページをめざす。
・詳細ページの改善
詳細ページの最大の目的は、コンバージョンにつながるフォームに誘導すること。
詳細、一覧ページを行き来し、複数の商品を閲覧するユーザーのために、すぐにコンバージョンするわけではないけど、さらに検討してくれるためのコンテンツをテストすることを忘れないようにする。
・入力フォームの改善
入力項目が少ない、入力の難易度が低い、見た目のわかりやすさ、がフォームの遷移率を左右する。全員に最適なフォームはないけど、全員が入力しにくい要素はある。
・改善施策は3軸で優先度を決める
「すぐに実施できて」「改善量が多くて」「改善効果が高い」ところから実施した方が、効率的に結果を得やすくなる。
・アクセス解析用語は極力使わない
用語や考え方を理解するのは上司の義務ではない。できるだけわかりやすい用語で伝えること。
・集計、分析、報告にかける時間を極力減らすための方策を考える
ツールに設定したレポートや数値を自動的に取得したり、Excelで事前にグラフを用意するなど、作業を効率化していく。